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鬼滅の刃201話 ネタバレ含む感想。

鬼滅の刃に関するネタバレを含みますので苦手な方はご注意ください。


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鬼舞辻戦…といって良いのかどうか、前回鬼舞辻は滅びました。


滅んだはずです。
個人的には炭治郎を生き返らせたいがためだけにじつは粒子になれる鬼舞辻が細胞なり意識なりを炭治郎に移していて、それで炭治郎復活となるのではと妄想(あくまで妄想です)をしていたのですが、今回を読む限り、そんな都合の良い妄想は砕け散りました。


今回、鬼舞辻の回想から始まります。


自分にはいつも死の影がぴたりと張り付いていた。
自分の心臓は母親の体内に居た時から何度も止まり、生まれた時には死産だと言われて火葬されそうになった。
けれどもがいてもがいて、鬼舞辻は産声を上げました。
鬼舞辻は強く念じたことを必ず叶えて生きてきました。
それでも一個体に出来ることには限度がありました。

産屋敷(耀哉のこと)。
お前の言ったことは正しかったと認めざるを得ない。
生き物は例外なく死ぬ。
想いこそが永遠であり不滅。
確かにそうだった。


鬼舞辻は自分が殺した相手のことなど覚えてもおらず、肉体は死ねば終わりだと悟った様子。
しかし想いは受け継がれ決して滅ばず、鬼舞辻すらも打ち負かしたのです。
その事実を前に鬼舞辻は感動して震え、涙しました。

自分の肉体が陽光によって滅びるであろうことを知った鬼舞辻は身の内に一旦取り込んだ炭治郎に手を伸ばします。

私の想いもまた不滅なのだ。永遠なのだと。
鬼舞辻は炭治郎に想いの全てを託すことにします。
方法としては下弦の鬼にしていたような手法でしょうか指を相手の肉体に食い込ませ、鬼舞辻の血を分け与える、あれです。


私の血も力も全て注ぎこもう。
もしも即死を免れ生きることが出来たなら、(中略)お前は最強の鬼の王となるだろう。
(中略)お前は死なない。
私は信じる。
私の夢を叶えてくれ炭治郎、お前が。
お前が滅せ。私の代わりに鬼狩りを。


こうして鬼舞辻は滅びます。
中略の部分は敢えて省いてますので、ぜひ本誌でご確認を!

炭治郎を前に泣き続ける隠と義勇さん。


鬼化して目覚めた炭治郎は失っていたはずの左腕を暴力事件な勢いで再生し、そのまま隣に居た隠を攻撃。
間一髪で義勇さんが庇い、助かりますが、炭治郎、前に鬼舞辻の血を食らって腫らしていた右目も治癒しつつあります。
何が起こったのか今一つ掴めていない隠。
鬼化した炭治郎の攻撃を受けてしまいます。
義勇さんは流石の義勇さんで、残っていた鬼殺隊に告げます。


「動ける者は武器を持って集まれ!炭治郎が鬼化した!陽光で焼き殺す!」と……。
この辺りの義勇さんの指揮ぶりも詳しくは是非本誌にて(笑)


弟弟子を殺せと言えば残酷な気もしますが、それでも義勇さんの想いは、炭治郎に人として死んでくれという祈りです。
人を殺す前に炭治郎のまま死んでくれという悲痛な想いです。


惚けている隠が後藤さんなのでしょうか。後藤さん全顔みたことないから分かりませんが。

実弥はまた眠っています。
意識のある伊之助と善逸。
そして愈史郎。

1人で炭治郎を抑え込もうと奮闘する義勇さんですが、途中で陽光を克服してしまう炭治郎に驚きを隠せません。
これは鬼舞辻が「この子供は太陽を克服した禰豆子の兄」であり、「あの化け物(縁壱さん)と同じ呼吸を使えた者」なのを理由にしていた(というかあの時点で炭治郎しかいなかったのだから選択肢ないと思うのですが)のが、如実に証明されたというか、竈門家は太陽を克服しやすい家系なのでしょうか。
炭治郎の攻撃が義勇さんに当たった時、伊之助が割って入ります。

「何してんだーっ!」
と伊之助。

「半々羽織だぞ、仲間だぞ!!炭治郎」と呼びかけるも鬼化した炭治郎には届きません。
隠に支えられながら現場に辿りつい善逸。

「嘘だろ…炭治郎。もう皆ボロボロで戦えないよ。禰豆子ちゃんどうすんだよ…」と呟いています。

気丈に炭治郎に刃を向ける伊之助の能力にはかつて修行を共にした折の炭治郎と善逸の姿が。

「俺たちの中で誰かが間違ったら、俺たちで止めような」と明るく笑う炭治郎。
俺が斬る、俺が止めると向かう伊之助の胸に押し寄せるのは「伊之助、これも食べていいよ」と焼き魚を差し出す炭治郎。

「斬れねぇ!!!」と伊之助。

だめだ。炭治郎。
できねえ。

伊之助の被り物の目からは涙が……。
以下次号です。




そりゃ斬れないですよー。
なんちゅうことしてくれるんでしょうか。あの生きることのみに執着する生命体は。

今一つ、人の想いというのを理解し切れていないのもやはり、生きることのみに執着する生命体だから仕方ないのかもしれませんが、大いに勘違いしています。

受け継がれていく人の想いというのは、受け継いで欲しいと思う側が一方的に押し付けることでは成立しません。
これは子育てをしていても本当に痛感することですが、仮に“心から相手の為を思ってした”ことでも、受け取る側のタイミング次第でそれはエゴになりかねないのす。
まして、炭治郎の為でもなんでもない、単に鬼狩りを滅ぼして欲しいなんて気持ちを炭治郎が引き継がなければいけない理由がない。
相手がその想いを受け継ぎたいと思ってこそ、人の想いの受け継ぎは完了するのです。


ちょっとー(●`ε´●彡_☆バンバン!!バンバン!!

もー(●`ε´●)

炭治郎を返せとは思いましたよ、確かに。
鬼舞辻の力で炭治郎が蘇生することを希望はしましたが、鬼にしろだなんて希望してません。
ワタクシが希望致しましたのは鬼舞辻の懺悔または後悔です。


「こんな馬鹿な…!!」

とか
「この私がこのような目に…!!」ワナワナ…。

とかやってくださいよ。


「お前に託すぞ」なんていう一方的に押し付けた理想で納得して消滅されたんじゃ、こっちは納得出来ません。


これまで鬼舞辻に鬼化された鬼達に共通していたことと言えば、鬼舞辻の呪いです。
頭領である鬼舞辻がいつ如何なる時にも細胞から見張っていて、鬼舞辻の名を口にしたり、鬼舞辻の気に食わない事をすれば容赦なく細胞から破壊される。
それを恐れて鬼は鬼舞辻に逆らえなかったわけですが、ことによると鬼舞辻はもう居ません。
つまり炭治郎を細胞から破壊する存在はないわけです。
(下手すると微粒子鬼舞辻が炭治郎の中に入ってる可能性も疑ってしまいますが)


太陽光を克服した炭治郎の中に宿る“鬼”は日輪刀で狩れるはずです、と、思いたい!。


思いたいけれど、同じ竈門家の人間で例を出すと禰豆子タンが…。


鬼化して目覚めた時、今回の炭治郎のように自我を失った状態でしたが、義勇さんに気絶させられた兄を見て、食べるより前に庇う動作をしました。
きっと炭治郎の自我もあるはずで、それはそう遠くなく次回にでも、例えば禰豆子が駆けつけることなどで取り戻せるのではないでしょうか。
でも禰豆子タンは日輪刀で実弥に刺されましたけど鬼化が溶けたわけではないし……と考えると…(´・ω・`)


そして愈史郎。
建物の陰にいる状態なのか既に人間返りの薬を飲んでいるのか市街地に居ますね。
珠世様が愈史郎に人間返りの薬を渡していないはずはないですし、そこらへんも絡んで来るのではないかと期待しています。

私は珠世様が鬼舞辻に殺された辺りから、愈史郎はもう生き残ることは望まないのではないかと思っていたのですね。
愛する者のない世界で未来永劫1人で生きるなど責め苦でしかないからです。
なので愈史郎はこのまま消滅してしまうのではないかなと考えていたわけです。


それでこちらの拙い二次を描いてみたりしたのです。

どういう妄想をしていたかと言うと、全然違っていたので恥ずかしい限りですが…。


鬼舞辻を逃さない為に朝日が登っても逃げない。

「愈史郎さん!早く日陰に!」と炭治郎。

「俺はもういいんだ。炭治郎」と愈史郎が言って回想。

で、鬼になった時のことが私の妄想二次漫画です。


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朝日に焼かれていく愈史郎を見て大粒の涙を零す炭治郎。


無駄にしない。
絶対に絶対に無駄にしません。愈史郎さん…!!


と、まあこのような展開になるのではないかと思っていたわけですよ。今から思えば失笑です。



これも現実のワタクシ如きの体験から来る発想で、決して病を患う人間の誰でもが同じ発想をするわけではないと思うのですが、病に掛かってる時ってその病で死ぬとかわりとどうでも良くなったりするんです。
ただ嫌なのは痛かったり苦しかったりすることで、その痛かったり苦しかったりするのが消えてさえくれるのなら、その手法が死であっても治療であっても構わないみたいな…。

治療すれば治る病である場合、痛い思いしてまで治療をしようと思えるのは、やはり愛する人がいたり、強くやりたいことがあったりする場合だと思うんですね。
とにかく現状が辛いのよって状態を脱することが出来るなら、早い話が死んでもいいと思う。
不謹慎なと思う人は思うでしょう。
世の中には生きたくても生きられない人がいるのにと。
そんなこと言われても痛いものは痛いんですよ。他の“可哀想な人”と比較するのはちょっと残酷です。

まして愈史郎は鬼化すれば生き永らえられるという究極の選択をしたわけですよね。
鬼化してしまえば寿命のようなものはなくなるわけですから、自分一人で未来永劫生き永らえたいと思う人のほうが特殊に思えます。
一重に珠世様がいたから…それならば鬼になってもいいと思えたのではないのかなと。

けれど鬼舞辻戦の中で愈史郎は既に炭治郎の身を案じ、珠世様に「炭治郎を守ってやってください」と祈ってさえいます。
この辺りからもしかしたら、愈史郎は死なないかもしれないな…と思い始めました。
戦いの中、愈史郎が炭治郎だけでなく他の隊士にも感情を揺らした気がしています。
珠世様の人間返りの薬を飲み、人に戻って生きてゆくか、もしくは珠世様の鬼のまま珠世様の助手をしながら身につけたであろう医学で人を助けながら生きて行く道も。


なので愈史郎がこの201話時点で鬼なのか人間なのかはかなり重要な気がするのです。
鬼であるなら日なたには出られない。もしかしたら炭治郎を助ける為に消滅もあるかもしれません。
人であるとしても愈史郎なら麻酔銃のようなものくらい作るでしょう。炭治郎の動きを止められるかもしれません。

いずれにせよ、頭カチコチ少年がそう簡単に鬼舞辻の意志など受け継いでたまるかと。

炭治郎の頭の固さも信じて以下次号ですね。


by Occupation-woman | 2020-04-06 23:17 | ネタバレ感想