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鬼滅の刃204話 ネタバレ含む感想。

鬼滅の刃に関するネタバレを含みますので苦手な方はご注意くださいね。






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鬼滅の刃の連載が始まってからというもの、こんなに穏やかな心地でこの作品を読めたことがかつて一度でもあったでしょうかと思うくらい和やかな回です。

今週号は見開き巻頭カラーに加えて吾峠先生の描きおろしカラーポスターが付録です。

裏はアニメのカラーなのですが、やっぱり吾峠先生直筆のイラストの方が好きです。
炭治郎のエフェクトが龍なだけでなく、善逸の雷のエフェクトも龍ですよ。
是非本誌でご入手下さいませ。


さて本篇。

最終局面から三ヶ月が経過した蝶屋敷から始まります。
桜が満開の中、炭治郎のベッド脇で微笑む禰豆子と相変わらず炭治郎のベッドのうえで眠りこける伊之助に善逸。
この2人、炭治郎大好きですよね。

見開きから泣きそうなカラーです。

悪い鬼がいない世界になり、引き換えにあまりにもたくさんのものを失った炭治郎たち。
それでも生きていかなければなりません。
命ある限り。

一度鬼化したことで再生された炭治郎の左手は老人のように皺だらけとなり、肘から下は感覚もないようです。
再生した右目も同様で機能していません。

禰豆子や他の人に申し訳ないと言う炭治郎に対し、もう謝るのはなしだと禰豆子が励まします。
兄妹の意志ある会話が実に1巻ぶりなのですが、義勇さんは炭治郎が禰豆子を噛んだ時、終ったと思ったらしいです。
然し愈史郎によれば、しのぶの薬があったことと最初に噛んだのが禰豆子だったことの2つが揃って炭治郎は人間に戻れたのだと言うこと。
禰豆子は一度鬼になって珠世様の薬で人間に戻っているので、鬼舞辻の細胞に対して抗体を持っていることになるのだと。
なんだかウイルス扱いの鬼舞辻ですが、まあ似たようなものですよね。

回想の中で炭治郎の膝で眠る茶々丸が可愛いです。

「本当によく頑張った」と珍しく褒めてくれる愈史郎ですが、炭治郎が謙遜すると「冗談で言ってるんだ。真に受けるな馬鹿が」と辛辣。
顔を見ていたら苛々してきたので俺は帰ると言う愈史郎に対し、死なないでくださいねと言う炭治郎。
珠世様のことを覚えていられるのは愈史郎だけだと告げますが……。それはそうなんですけど、……それはちょっと残酷かなあと個人的には感じました。

と言うかどうしてもう1つ人間返しの薬がないんでしょうか。
人に戻って生をまっとうするまで生きてゆく…ならまだ良いのですが、終わりのない人生をたった1人で生きてゆくっていうのは現実として考えたら地獄だと思うんですよね。
まして愈史郎にはもう茶々丸しかいないわけですから…。炭治郎も禰豆子も人としていずれは死にます。
それでも愈史郎は生きてゆかなければならないのでしょうか。


産屋敷邸にて、生き残った柱2人、義勇さんと実弥は最後の柱合会議に参加します。
耀利哉クン直々に鬼殺隊は今日で解散すると命を受けました。
初登場の時はまだ市松人形感満載で、妹が(玄弥に)殴られていても何も感じていないふうですらありました。
それはもしかしたら次期産屋敷当主としての振舞いであったのかもしれませんが、人間ぽくは見えませんでした。
ところが前産屋敷当主の耀哉が自決し、当主となってからは本当に人間らしく、そして逞しく成長したように思います。
耀利哉クンもまた、子供の時に当たり前に子供でいることを赦されなかった子供ではありますが、産屋敷家悲願であった鬼舞辻の滅殺が叶ったことで、もう鬼を生み出した一族であった呪縛(短命)からは開放されて良いはずです。これから後は穏やかで安寧な暮らしをおくれるようにと願わずにはいられません。

密かに微笑み合う義勇さんと実弥にいろんな意味でほっこり。

炭治郎のところへお見舞いに来る人は後を経ちません。

天元一家(一家と言って良いのかどうか…)の騒がしさは相変わらずど派手です。
千寿郎クンが愼寿郎の手を引いて登場。
愼寿郎からはお礼を言われます。
殆ど毎日来ている(善逸談)という刀鍛冶の里の人達。
そこに隠が加って炭治郎の病室は満員御礼という感じです。

お腹がすいた伊之助は台所へ盗み食いに出向きます。
伊之助の盗み食いにすかさず気づくのはアオイです。
アオイは伊之助専用のお盆に食事を用意しており、これだけはいつでも食べていいから盗み食いはやめるように言って料理を続けます。
自分専用の食事に笑顔の伊之助。

一方炭治郎はカナヲの元へ。
カナヲが見上げていた桜の樹は初代の花の呼吸の剣士が植えたもので必勝という名前があるのだそうです。
良い感じの2人で和みます。
カナヲの容態を気遣う炭治郎。カナヲの目は全く見えないという状態ではないとのこと。
実弥が訪ねて来たというカナヲの服からは鏑丸の姿が!!
生きてた!!(TOT)
多くの方がどうでもいい情報かもしれませんが、鏑丸生きてたあ〜〜と喜んでしまいました。
鏑丸は実弥がカナヲにくれたんだそう。
自分も実弥に会いたかったという炭治郎ですが、実弥には禰豆子が会ってます。
実に柱合裁判以来の再会ではないでしょうか。
気不味そうな実弥に対し臆することなく挨拶する禰豆子。
流石、炭治郎の妹です。
稀血の実弥に刺されたのを覚えてないのかと思うくらい天真爛漫です。
怪我は大丈夫かと問う禰豆子に対し、色々悪かったと詫びる実弥。
鬼舞辻を斃した後も自分は寝ていたことを済まなく思ってもいるようです。
自分なんて二年も寝ていたと笑い飛ばす禰豆子。
「私、寝るの好きです」と言う禰豆子に、かつて「寝るの好きだ」と言っていた玄弥の姿が重なります。
玄弥を思うように優しく禰豆子の頭を撫でた実弥。
これはもう実弥人気爆上がりの予感しかありません。
ちょっぴりドキドキする禰豆子。
その様子を陰から見ていたのは善逸です。
「はあー?何してんのアイツ?はああ?」と歯ぎしり状態。


鱗滝さんと義勇さんに再会する炭治郎と禰豆子。
なんだか今回は嬉しいことの詰め合わせみたいな回ですね。

日が変わっておそらく先に亡くなった隊士達のお墓参りをする、炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助です。
炭治郎、善逸、伊之助でわちゃわちゃしてるのも久しぶりで和みます。
って言うか、善逸と伊之助も炭治郎の実家に行くんだ…って感じですが、離れ離れにならないのは嬉しい展開です。
でも伊之助はアオイと離れて炭治郎はカナヲと離れちゃうのか〜…。

まあ恋愛漫画じゃないですしね…。

驚いたのは三郎さんがご存命で(と言っても実際三郎さんが何歳なのか知らないわけですが)、炭治郎や禰豆子と涙の再会となりました。

旅立った時、炭治郎が埋葬した家族の遺体の上には花が咲いています。

なんだか炭治郎と禰豆子だけだと寂しくなりそうな帰還ではあるので、善逸や伊之助が一緒で良かったです。
皆んなで竈門家の大掃除。
賑やかに暮らして時は過ぎーーー…。

次号、現代へと繋がるようなアオリがありました。


これキメツ学園に繋がるフラグだったりします?



ちょっと!炭治郎はカナヲを、伊之助はアオイを連れて来なさいよ!と言いたい私です。
確かに鬼滅の刃は少女漫画ではないですし恋愛漫画でもないです。
善逸は禰豆子とラブラブなのでいいとして、他の若者2人はのん気にご飯食べてる場合じゃナイ。何を年寄りみたいに過ごしとんじゃーいと思いつつ、以下次号ですね。


自粛生活で気持ちが鬱屈しそうな方には是非とも本誌を手に取ってほっこりニヤニヤして頂きたいです。
ところで次号、最終回なんでしょうか。

鬼滅ファンの方の中にはこの話題(最終回)と鬼滅の刃実写の話を振るとキレる人がいるので迂闊なことを言えなくはあるのですが……
怒ると言うことは、おそらく心が傷つくのだと思います。

私もあまり人様を傷つることは本意ではないので、大体傷つけようとしなくてもいつの間にか人を傷つけるものなので、わざわざはしたくないです。
なので、ここでもう一度注意書きをさせて頂きますね。





どんな話題でも自分の心は鍛え抜かれた鋼のように強靭だ!

大丈夫!




傷つかない!!と言える方のみ、この先はお進みください。

















話数的には次号最終回できりが良いと思うんですよ。


そりゃ少しは寂しい気持ちもあります。
何より看板作品となった鬼滅の刃をここで終わらせるのは出版社としても痛いと思います。
でも物語の終演は原作者様次第であって欲しい気持ちもあるのです。
原作者様は言わばその作品の中における神ですから、登場人物をどうしようと自由であるべきですし、どんなラストにしようとも自由です。
人気があるからと言って無理に引き伸ばしたりすれば折角の良作が駄作になりかねません。
そして原作者様である吾峠先生は鬼滅だけに留まるような実力の方でもないと言うのは短編集が証明しています。
キメツ学園へと繋がっても、吾峠先生自らがキメツ学園を執筆されても、または他の作品を描かれてもきっと面白いと思うんですよね…。

個人的には蝿庭のジグザグなどを掘り下げて頂いたらきっと楽しいに違いないぞとか思っているのです。
ジグザグちゃんに指令を出してたキャラとかジグザグちゃんに呪いをかけたお婆さん(?)とか気になりますが全く新しい作品でも大歓迎だったりします。




by Occupation-woman | 2020-05-11 22:58 | マンガ ネタバレ含む感想